治療
がん治療(定位放射線治療/ハイパーサーミア)
定位放射線治療
ガンマナイフとは、頭蓋内病変を治療する頭部専用の放射線治療装置です。
ガンマ線を見えないメス(ナイフ)のように使用して治療することから命名されました。
頭部を開頭することなく病変部のみに放射線を集中して当て、周囲の正常組織への線量を極力減少させることが可能です。
提携医療機関では従来のフレーム固定に加え、身体への負担の少ないマスクで顔を覆った治療が可能(※)となったほか、分割照射による治療が可能となりました。
※治療方法は症例に応じて医師が判断しますので、従来どおりピン固定での治療となる場合もあります。


がん温熱療法
ハイパーサーミア
ハイパーサーミア(がん温熱療法)とは
がん組織は正常組織に比べて熱に弱いことが証明されており、41.5℃から44℃程度の温度で死滅します。
ハイパーサーミア(がん温熱療法)は、ラジオ波によりがん細胞だけを選択的に加熱し破壊する、体に負担の少ない治療法です。
従来の放射線治療、化学療法、免疫療法との併用治療も可能で双方の効果を高める働きがあると言われています。
また、疼痛緩和効果もあり、QOL(生活の質)の向上も期待できます。

加温の仕組み
正常組織とがん組織の血管の機能(拡張・収縮)には差があります。
身体を温めると、正常組織は血管を拡張させて血流を増やし、温度を下げようとします。
それに対して、がん組織の血管は拡張・収縮の機能を持たないため血流が増えず、温度が上昇し細胞にダメージを与えます。

対応可能ながん ※効果には個人差があります
一般社団法人日本ハイパーサーミア学会の報告によれば、無作為試験で有効性を示されている疾患として、再発乳がん・悪性黒色腫・子宮頸がん・直腸がん・膀胱がん・頸部リンパ節転移などがあります。
これら以外でも肺がん・食道がん・肝臓がん・膵臓がんなど殆どのがんで、有効であった患者さんが多数報告されています。

高気圧酸素治療(HBO)
治療タンク内を2.0気圧以上に加圧し、100%酸素を60分以上吸入することで、血液中に溶け込む酸素量を増やす治療法です。
ハイパーサーミア、放射線治療、化学療法などのがん治療に高気圧酸素治療(HBO)を併用する事で、がん治療の効果を高める作用があります。
腫瘍内は酸素不足の状態を呈しており、低酸素誘導因子という物質ががん細胞に蓄積しています。
この低酸素誘導因子は、がん治療の妨げとなる物質(がん治療耐性化蛋白)を作り出して、がん治療の効果を低下させています。
高気圧酸素治療では全身性に作用し腫瘍内の低酸素状態を改善することで低酸素誘導因子やがん治療耐性化蛋白が減り、がん治療の効果を高めることができます。
皮膚上で測定した経皮的酸素分圧(tcpO2)の時間の推移(治療条件:2.5気圧、治療60分)

※酸素カプセルのデータは、一般的な低圧環境下での測定例(参考)です。
※数値は測定条件や個人差により変動します。
※グラフは治療効果や臨床的有効性を示すものではありません。

がんの集学的治療
提携医療機関では定位放射線治療の他、ハイパーサーミア治療や高気圧酸素療法を組み合わせた集学的がん治療を提供しております。
専門性が高い提携先の大学病院と共に治療プランを作成し、2病院が協力しながら治療を行うことも可能です。





