KIH(KAIKOU INTERNATIONAL HEALTHCARE)

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治療

がん治療(定位放射線治療/ハイパーサーミア)

定位放射線治療

ガンマナイフとは、頭蓋内病変を治療する頭部専用の放射線治療装置です。ガンマ線を見えないメス(ナイフ)のように使用して治療することから命名されました。 頭部を開頭することなく病変部のみに放射線を集中して当て、周囲の正常組織への線量を極力減少させることが可能です。
偕行会グループの名古屋共立病院・名古屋放射線外科センターでは、2004年2月よりガンマナイフを導入し、脳病変に対する定位放射線治療を行ってきました。 これまで延べ7,000件を超える実績があります。(2016年現在)
2017年5月には、ガンマナイフを中部地区で始めて最新機種にバージョンアップしました。 従来のフレーム固定に加え、身体への負担の少ないマスクで顔を覆った治療が可能(※)となったほか、分割照射による治療が可能となりました。
※治療方法は症例に応じて医師が判断しますので、従来どおりピン固定での治療となる場合もあります。

エレクタ ガンマナイフ アイコン
エレクタ ガンマナイフ アイコン

がん温熱療法
ハイパーサーミア

ハイパーサーミア(がん温熱療法)とは

がん組織は正常組織に比べて熱に弱いことが証明されており、41.5℃から44℃程度の温度で死滅します。
ハイパーサーミア(がん温熱療法)は、ラジオ波によりがん細胞だけを選択的に加熱し破壊する、体に負担の少ない治療法です。 従来の放射線治療、化学療法、免疫療法との併用治療も可能で双方の効果を高める働きがあると言われています。 また、疼痛緩和効果もあり、QOL(生活の質)の向上も期待できます。

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加温の仕組み

正常組織とがん組織の血管の機能(拡張・収縮)には差があります。
身体を温めると、正常組織は血管を拡張させて血流を増やし、温度を下げようとします。 それに対して、がん組織の血管は拡張・収縮の機能を持たないため血流が増えず、温度が上昇し細胞にダメージを与えます。

正常組織は熱くなると血管を広げて(血管拡張)血流を増やし熱を逃がします。
がん組織は拡張・収縮の機能を持たないため熱を逃がす事ができません。

対応可能ながん ※効果には個人差があります

一般社団法人日本ハイパーサーミア学会の報告によれば、無作為試験で有効性を示されている疾患として、再発乳がん・悪性黒色腫・子宮頸がん・直腸がん・膀胱がん・頸部リンパ節転移などがあります。
これら以外でも肺がん・食道がん・肝臓がん・膵臓がんなど殆どのがんで、有効であった患者さんが多数報告されています。